【書評】『10年後に食える仕事 食えない仕事』(渡邉正裕)

今日、ご紹介するのは渡邉正裕さんの『10年後に食える仕事 食えない仕事』です。

日本人が今後どのような仕事を選ぶべきか、ということがよくわかる本です。

スポンサーリンク

ポイント

グローバル化がいくら進もうが、日本人の仕事として日本に残る仕事は、必ず残り続ける。逆に、グローバル化で減る仕事、賃金相場が限界まで下がり続ける仕事、丸ごとなくなる仕事がたくさん出てくるのも事実だ。だから、自分がどの領域で稼ぐのかを考え、仕事を選び、能力を高めていかねばならない。本書はその航海図となるものを目指して執筆した。

実は、日本人としてこの国で生まれ育ったこと、それ自体がスキルであり武器になる分野も、たくさんある。それを自身の強みと理解し、強みを生かせる分野で能力アップに励むことが、もっとも賢い道だ。

今後、グローバル化が進めば進むほど、この「日本人メリット」の価値が再認識されるようになるのは確実だ。なぜなら、日本人メリットを活かせない仕事では、世界70億人のなかでの激烈な競争になっていくが、日本人メリットが活かせる仕事ならば、マックス1億人と、いきなり70倍も競争率が下がるからだ。日本人メリットを活かせる職に就くことで、ハングリー精神旺盛な新興国の人たちとの不毛な消耗戦、血みどろの戦いを避けられるのである。

感想

どのような仕事を選ぶべきか考える上で、参考になる情報がたくさん書かれていました。

特に参考になると思ったのは、日本人メリットがあるかないか、という視点で仕事を考えていくということです。

例えばタクシードライバー、プログラマー、デザイナー、パイロットなどは日本人でなくても、それほど問題はありません。

しかし弁護士、記者、公務員、日本料理人などは日本人であるメリットが極めて高い職業です。

よって後者のような仕事というものは、日本人であるメリットを活かすことができるので、たくさんの外国人が日本に来たとしても、自分の職を奪われたり、給料が下がるという可能性が低い、と考えられるということです。

自分のしたいこと、という視点でどんな仕事をするか考えるのはとても重要です。しかしそれによってお金が稼げなくては大変なことになってしまいます。

たくさんの外国人がこれからも日本に来て、仕事の奪い合いのような状態になることを考えれば、自分のしたいことを仕事にしようと考えるのも大切ではありますが、まずは日本人メリットを活かした仕事で確実に稼げるようになってから自分のしたいことをする、と考えるのも一つの考え方だと思います。

本書では、日本人メリットのある仕事を、他にもたくさん紹介してあり、とても参考になりました。

自分の仕事について考える時に、読み返してみるのも良いかもしれません。